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DAWN-DUSK 第1章 創始の朝 seen3 神敵

DAWN-DUSK 第1章 創始の朝 seen3 神敵「うぐっ」

吐き気がして俺は手を口に当てた。

(なんなんだよ・・・こいつら!)



〈悪魔〉の存在は知っていた。

この世界を創った〈神〉に逆らいし背徳の怪物。

それは〈邪悪〉。

それは〈狂気〉。

それは〈神の敵〉・・・。



ギロリッ。

1体の〈憤怒〉と俺の目が合った。

「ウゴォォォォ!!」

目が合った〈憤怒〉は雄叫びを上げた。

(しまった・・・!)

気付かれた。

雄叫びは獲物を見つけた時の合図だろう。

数匹の〈憤怒〉が俺たちのいる檻へ近づいてきた。

後ずさり、俺は檻の壁になっているところに背をつけた。

〈憤怒〉と共に3匹の〈憤怒〉が檻の前に立った。

ガンッ、ガンッ、ガンッ。

〈憤怒〉たちが棍棒で檻を叩き始めた。

(大丈夫だ・・・)

俺たちがいるのは鉄でできた檻の中だ。

〈憤怒〉がいくら馬鹿力だからって棍棒じゃあ鉄の檻は壊せない。



「うわぁぁぁ!!!」

突然、檻の隅で泣いていた少年の悲鳴が聞こえた。

「どうした!?」

見ると少年の体の半分ぐらいが半透明の液体に包まれている。

半透明の液体の中で少年の体が徐々に溶けていくのが見えた。

「〈暴食(グラトニー)〉・・・」

〈暴食〉は粘質の液体の〈悪魔〉だ。

その体に取り込まれた者はまるで貪り食われるように溶けていく。



「助けて!助けて!たす・・・」

〈暴食〉は少年の体を凄まじい勢いで喰らい続け、すぐにその食事が終わった。

骨も残っていない・・・。

人間一人分の食事を終えた後でも〈暴食〉の食欲は満たされていないようだった。

ゆっくりと、だが確実に這い近づいてくる。

(殺られる・・・)

フードを被っている人が俺に体を寄せ全身を震わせている。

そんな様子に関係なく〈暴食〉は這い寄る。

逃げ場はない。

(俺は・・・こんなところで死にたくない・・・死にたくない・・・死にたくない)

その時、頭の中に声が響いた。



『力が欲しいか?』
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