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DAWN-DUSK 第1章 創始の朝 seen5 夜明

DAWN-DUSK 第1章 創始の朝 seen5 夜明「はぁ・・・はぁ・・・」

殺戮が終わり、静寂が訪れた。

(疲れた・・・)

全身から力が抜け、俺は膝を落とした。

光り輝く剣〈ヒュブリス〉がその光と共に四散していった。

頭の中は雲がかかったように考えがまとまらない。

俺はしばらく最後の〈憤怒〉を狩った場所で呆然としていた。



ポンッ。

突然俺の肩に何かが乗った。

振り返ると、一緒に捕まっていたフードをした人が俺の肩に手を置いている。

「あ・・・」

雲がかかっていた俺の頭の中が水をかけられたように鮮明になった。

パサッ。

白に近い銀髪。漆黒の瞳は俺を真っ直ぐに見つめている。

(女・・・?)

フードをとった姿は同じぐらいの歳の少女だった。



俺の方を見て銀髪の少女は微笑んだ。

「ありがとう・・・助かったわ。あなたがいなきゃ、あの化け物たちに殺されていたわ」

少女は安堵したように言った。

〈化け物〉。その言葉が心に深く突き刺さる。

(化け物・・・?その化け物を難なく殺せる俺も十分〈化け物〉じゃないのか?)

沈黙をしている俺の顔をみると彼女は笑った。

「私はヒグレ。あなた、名前は?」

「名前は・・・わからない」

「わからないって・・・?どういうこと?」

銀髪の少女〈ヒグレ〉は不思議そうに俺の顔を覗き込んだ。

「俺は・・・記憶喪失なんだよ」

俺は言おうか言わまいか悩んで結局は本当の事を言った。

俺はここ半年間の記憶しかない。

その半年間も名前が必要とされることがなかった。

だから〈名無し〉で生きてきた。



「そう・・・。あなたって呼ぶのは不便だから私がつけていい?」

ヒグレはそんなことを気にしていないようで、少し楽しそうだった。

(名前・・・か)

必要ないと思ってきた俺だが何故かヒグレに言われると必要だと思えた。

「好きにしてくれ」

「うーん」

ヒグレは手を頬につけて考え始めた。



直後、陽が昇り始めた。

薄紫の空が黄とオレンジ色に染まっていく。

〈夜明け〉だ。

「それじゃあ、あなたの名前はアカツキ。それでいい?」

アカツキ・・・〈夜明け〉か。安直だなと苦笑した。

(まぁ、悪くはないな・・・)

「ああ」

俺は苦笑しながらもうなずいた
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